茨城にいってきなよ 2
この美術館の創設者・長谷川仁氏はある日、ユトリロ展の会場に飾ってあったユトリロ愛用の二つのパレットを見て、日頃交流のある画家たちのパレットを譲ってもらおうと、このコレクションを思いついた。
ちょうど古稀を迎えた長谷川夫妻を祝って、百五十人もの画家たちが、愛用のパレットを贈ったのだった。
もう一つのコレクションは、約九十人の画家たちの自画像である。
一九一七年、佐伯祐三十九歳の時の自画像は、目がきらきらと若さに満ちた青年。
藤田嗣治のそれは「室内(妻と私)」。
この絵は自画像であるぼかりでなく、パリでの藤田嗣治の画家生活の一端も垣間見られて、興味深い。