自己を確立することの苦しさ 2
「大学に入学して、観念的、封建的色彩をつよく宿していた自分を変革しなければいけないと思いました。
・・・思わされました。
そして、このことが一番苦しかったように思います。
人間は脱皮しようとするとき、反動的になる傾向があるから。
高校までは、私のなかに矛盾とも感じずに、観念的自己探求の面と、客観的社会批判の面が存在していましたが・・・
いまや矛盾としてとらえ、しきりに自己変革と社会変革の結合、統一を訴えるようになり、それをなしえない自分を腹立たしく思っているのです。
大学において、社会科学を学び、サークル活動を行なうなかで、しだいに唯物論的思考態度をもつようになりました。
しかし、まだまだ感覚的であり、唯物論者となりえなかった。
社会に対する批判も鋭くなったとはいえ、ユートピアなき批判がつよかったがゆえに、私は急進的心情左派となりました。」